日本テクニカル協会認定テクニカルアナリスト資格取得を目指す方へ

2024年1月14日(日)に実施された「日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト」の資格試験を受験し、無事合格することができました。

この記事では、以下の構成でテクニカルアナリストを目指す人の参考になるような内容をご紹介します。

日本テクニカルアナリスト協会とは?


以下、日本テクニカルアナリスト協会ホームページより抜粋

日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)は、テクニカル分析理論の教育普及活動、テクニカル分析理論の向上等を通じ、健全な投資活動・経済活動の発展に寄与することを目的に設立された特定非営利活動法人(NPO法人)です。
こうした目的を達成するため、当協会では主に次のようなことを行っています。
① テクニカルアナリスト資格試験の実施。
合格者した正会員には、そのグレードに応じて、CMTA®、CFTe®、MFTA®の資格が付与されます。
② 資格試験受験者向けの通信教育講座の実施
資格試験受験のためには当協会が実施する通信教育講座修了が義務付けられています。
③ セミナー・講演会の実施
テクニカル分析理論の向上等のために、会員相互の勉強会を、会員外にも門戸を開放して、
適宜実施しています。
④ 研究論文の募集、出版事業
テクニカル分析にかかわる論文募集や出版事業を随時行っています。
⑤ 国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)との国際連携
当協会はIFTA有力メンバーとして活躍しています。当協会が実施する資格試験がIFTAと連携して
行われているほか、IFTA理事やIFTA教育委員会委員としても協力関係にあります。
このほかにも、ネットワーキングイベントやfacebookページの開設など、幅広く活動を行っています。

日本に存在するテクニカルアナリストの組織の中では最も権威のある組織で、国際テクニカルアナリスト連盟にも加入しています。

現状、認定テクニカルアナリストの資格を名乗るためには、この協会の実施する試験を受けて合格するしか方法はないようです。

認定テクニカルアナリスト資格の取得方法

認定テクニカルアナリストになるための試験はいきなりは受けられず、まずは約半年間の通信講座を受講する必要があります。ちなみに、受講料は55,000円となかなかのハードルの高さです(笑)

この口座に申し込むと、4冊のテキストが届き、そのテキストを勉強して毎月練習問題をやって提出する作業があります。

この通信講座が終了すると、認定テクニカルアナリスト試験の受験資格を得られます。こちらは11,000円の受験料がかかります。

ちなみに、認定テクニカルアナリストには3つのステップがあり、私が受験したのは一番最初の資格であるCMTAと呼ばれる資格になります。

ここからさらにステップアップする人は、CFTeMFTAとランクアップされるようですが、私は本業が投資関係と全く関係ないので、現在の所取得の予定はありません。

取得の難易度について

テクニカル分析をそれなりにしっかり独学で勉強してきた人にとっては、それほど難しい試験ではありません。(全くの初心者はもちろんちんぷんかんぷんだと思いますが)

テキストを一通り読んで、ネット上で練習問題に挑戦することができるので、それを真面目にこなしていればまず受かると思います。

私自身、テクニカル分析が得意だというせいもあるかもしれませんが、簿記3級やFP2級と比べるとはるかに優しいと感じました。

試験自体は○×の正誤問題が250問あります。テクニカル分析の基本となるチャートの分析だけでなく、テクニカル分析の歴史なんかも聞かれます。

たとえば、「牛田権三郎が書いた『三猿金泉秘録』は、「人のゆく裏に道あり花の山」などの相場格言で知られている。○か×か。」みたいな問題があります。

(ちなみに答えは×で、「人のゆく裏に道あり花の山」ではなく、「万人が万人ながら強気なら、たわけになりて米を売るべし」が正解ですw)

もちろん、このようなものだけでなく、移動平均、各種オシレーター、一目均衡表、サイクル分析、市場間分析、エリオット波動など、テクニカルの基本となるような概念は全て網羅されています。

ただし、あくまで「学問」としてのテクニカル分析の勉強であり、実践的なトレードで活用していくには正直言って内容は浅いです。

まぁ、それは大学で経済学や経営学を学んだからと言って社会に出ていきなり活躍できないのと同じなので、大した問題ではありませんけどね。

ただ、「実践的なテクニカル分析を勉強したい」と言う人は、別のアプローチをとった方がよいと思います。

取得のメリット

証券会社などに勤務している人は、名刺などに肩書を書くことができるので、一定のメリットがあると思います。

ちなみに、私は本業が投資と一切関係ない仕事なので、まったくメリットはありません(笑)

私が取得した理由は、以下の2点です。

①今まで自分が16年に渡って勉強してきたテクニカル分析を一つの形としたかった。

②X(旧:Twitter)での投稿内容により信頼性を持たせたかった。

先述の通り、実際のトレードにおいて実践的な資格では無いとは言え、この資格を取るにはそれなりの金銭的時間的コストがかかります。これまでのテクニカル分析の勉強に向き合ってきた自分、そして今後の人生でテクニカル分析とトレードに向き合っていく自分、この2人に対する自分なりの覚悟、とでもいいましょうか。「その道を極める」という覚悟を持つために資格取得を考えました。

また、この資格を取得するには上記のコストを支払わなければならないため、私のXのアカウントが詐欺アカウントではないことの証明にもなりえると考えます。たぶん、わざわざ手間のかかるこの資格を取得してまで詐欺を働こうとする輩は存在していないでしょう(笑)

また、この資格を保有し、テクニカルアナリスト協会に籍を置いていると、定期的にウェブセミナーの案内が来ます。講師の先生方は金融業界の第一線で活躍されている人ばかりなので、そういった専門家の方々のお話が聞けるのも、本職が金融関係でない私にとっては大変勉強になる貴重な機会になっています。(ちなみに、合格すると入会金11,000円と年会費18,000円を支払う必要があります笑)

まとめ

あまり認定テクニカルアナリスト試験に関する情報はネット上に出ていないと思うので、取得を目指す方の参考になれば幸いです。

個人的には、「テクニカル分析について勉強したいだけ」ならば、書籍やYoutubeの動画などで勉強する方がよいかなと思いました。コストと内容を考えるとあまりお勧めできません。

それでも、私と同じようなモチベーションを持っている方には一考の余地ある資格かなと思います。

テクニカル分析はトレーダーとして成功するためには必須のスキルなので、自分に合った方法で勉強していきましょう!

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